東海低音宿

ビジホ好きベーシストによる備忘録

ベジットかゴジータか

お疲れ様です、メタキンです。

 

今日も今日とて機材紹介やっていきましょう。

今回は割と最近導入して色々役立っているサポート的なエフェクターです。

 

Umbrella Company 『Fusion Blender

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エフェクター自体は8年ほど前に発売されており、なんとなく名前聞いたことあるなという人もいるのではないでしょうか?

 

かくいう自分も存在は知っていました。

が、当時自分は深く調べもしなかったので2つのエフェクターをパラレルアウト出来るという限定的な能力しかチェックしていなかったので縁のないものだと思っていました。

 

しかし、ここにきてどうして自分の手元にこれが来たのか。

きっかけは自分の愛用する歪みエフェクターに対する悩みからでした。

 

 

自分は多弦用の歪みとしてTech21 YYZ SHAPE-SHIFTERを愛用しています。

以前の記事↓

metakin45.hatenablog.com

 

長いこと使ってるのですが、一点だけ不満がありました。

それはエフェクターのBlend機能のクリーンが純粋な原音ではないことです。

YYZはDEEPという名目でクリーンがあり、BlendでDriveとどのくらい混ぜるかを決定します。

 

ですがこのDEEPは、高音域がかき消され低音域がモコモコ、モワモワしたものです。

ゲディーリ―モデルということもあり、彼の求めるクリーンサウンドはこの太さなのだろうとは思いました。

そこにカリカリとしたDriveを足していくという使い方がこのペダルのポイントだと思われます。

 

自分は僅かにセンターからDEEPに少し寄せた太さもありつつ、エッジのある歪みをまとったサウンドが好みでした。

 

ですが、このクリーンはエフェクターにより加工されたクリーンであり純粋な原音ではありません。

さらに自分の好きなサウンドのセッティングにすると、歪んだサウンドと太いクリーンの距離が結構離れてるように感じて音抜けを意識すると別途EQの処理が必要かもと思うほどでした。

 

これの上位機種であるDI-2112は原音のBlendもついていたり、ミドルフリーケンシーやDEEPサウンドの混ぜ具合もより細かくできます。

ですが、これはオンオフ機能がない上に筐体も大きい。

 

 

どうしたもんかと色々調べてるうちに、これらの問題をすべて解決出来るペダルがあったじゃないか!と出会ったのが今回のFusion Blenderです。

 

 

 

まずこのペダルはAch、Bchがあり、それぞれ繋いだ2つのエフェクターを混ぜてパラレルアウトで出すことが出来ます。

しかし、片方のチャンネルを何も繋がないともう片方繋がっているエフェクターに対して原音をBlendすることが出来ます。

自分はこれを活用しております。

 

でも原音をBlendするエフェクターなら他にも選択肢あるじゃん、と思いの方もいるでしょう。

確かに、すでにいくつも他社製品で存在しています。

 

ではなぜ自分がこれに惹かれたの言うと、フィルター機能があまりにも強力であったからなんです。

 

 

このフィルター機能はローパスフィルター、ハイパスフィルターを選択できローやハイをカットしたり、この帯域にこのエフェクトを掛けたいというのが可能になります。

さらにフィルター機能を使わない場合、フィルターを全開にすることでフルレンジになります。

 

自分はこの機能を使って原音はローパスフィルターでフルレンジにして、歪みチャンネルをハイパスフィルターをフルレンジにしてミックスしております。

低域は原音、高域は歪みサウンドとなっています。

 

何故このような形になったかというと、まずローパスフィルターをフルレンジにした場合、帯域は0.3Hz~20kHzとなります。

そしてハイパスフィルターをフルレンジにすると60Hz~30kHzとなります。

 

メーカーはローパスでのフルレンジを推奨していますが、正直場合によります。

もしエフェクター側もローパスフルレンジで出すと両方低域が出てそれが合わさり、音圧は出ますが音像は見えにくくなりました(あくまで個人的主観)

ですがエフェクター側をハイパスフルレンジにして混ぜたとき、まさに求めていた音が出たのでこのセッティングに落ち着きました。

 

恐らくこれはベースエフェクターには有効な使用法かと思われます。

ベース用エフェクターは低域が程度はあれど出るようになっています。

なので低域が出る者同士混ぜるよりも帯域をずらしてミックスの塩梅を決めたほうが求める音に近づけやすいかなと考えます。

 

また、この機能を活用すればギター用の歪みなどもベースで活用できるようになります。

その場合エフェクター側もローパスフルレンジで混ぜたほうが馴染みました。

 

フィルター機能を有効活用すれば今のサウンドをもう一歩進化させることが出来る、そんなエフェクターとなっております。

 

 

 

 

 

さらに特定のペダルにありがちな位相反転も、Fusion Blenderには位相反転機能がついているのでクリアできます。

片方のチャンネルのみですが。

 

さらに細かな機能も色々ありますが気になった方は是非ホームページで詳細が載ってるのでチェックしてみて下さい↓

umbrella-company.jp

 

 

機能面もさることながら自分はこのサイズ感も良いなと思ってます。

有名なブレンダーは大きいのが多いのでそれだけで場所を取ります。

自分もこれだからどうにか今のボードに押し込むことが出来ました。

ほぼ無理やりですが↓

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どうしても電源を一つ潰すし、場所も取るので万人にとって必要なものではないかもしれません。

 

ですが、そのデメリットを上回る効果は発揮してくれると思うので個人的にはお勧めしたい機材となっております。

 

正直直感的に扱うのはもったいないので、ホームページや説明書をしっかり読んで使用したほうが本領発揮出来るかと。

 

普段家電など買ってもまともに説明書も読まない自分でも今回は読みました。

よくわかんなかったです。

 

 

ではまた。